パスワード付きZipファイルを作成する際、毎回コマンドを忘れて調べ直すのですが、Finderで圧縮してからパスワードを設定する古い情報ばかりがヒットして、面倒なので個人的なメモとして残します。2022/09/08時点での情報です。
手順1 ターミナルを開き、圧縮したいファイルがフォルダに移動する
今回は以下のファイルをパスワード付きZipにします。

[書類] > [dev] > [zip-test]フォルダにファイルを作成しました。
ターミナルを起動してファイルのあるフォルダに移動します。
上記のフォルダに移動する場合は、ターミナル上で
cd ~/Documents/dev/zip-test
と入力してEnterを押します。
※ファイルのあるフォルダのパスに合わせて変更してください。
cdコマンドがよくわからないという場合は、以下の方法でも大丈夫です。
- Finderでファイルのあるフォルダを表示する
- Finderのウインドウ下部にあるフォルダ名を右クリックする
- メニューの「”ターミナル”で開く」をクリックする

手順2 パスワード付きZipファイルを作成するコマンドを実行する
今回は「sample.txt」ファイルから、パスワード付きのZipファイル「hogehoge.zip」を作成します。
以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
zip -e hogehoge.zip sample.txt
※「hogehoge」の部分は、好きな名前を付けてください。
※「sample.txt」の部分は、圧縮したい元のファイル名を入力してください。
zip -e [作成するzipファイル名] [圧縮したいファイル名]
フォルダを圧縮したい場合
複数ファイルをまとめて圧縮したい場合、それらのファイルを格納したフォルダを用意して、フォルダを圧縮します。
フォルダを圧縮したい場合は、コマンドのオプションを「-e」から「-er」に変更してください。
また、圧縮する対象のファイル名のところを、ファイル名ではなく対象のフォルダ名にします。
zip -er [作成するzipファイル名] [圧縮したいフォルダ名]
手順3 パスワードを入力する(2回)
コマンドを実行すると、Zipファイルに設定するパスワードの入力を求められるので、同じパスワードを2度入力します。

なお、パスワード入力の際は、キーを押しても画面上には何も表示されません。
入力できていないように見えますが、入力されているので安心してください。
1回目のパスワード入力が終わったらEnterキーを押します。すると、2回目の入力を求められます。
パスワード付きZipファイル完成
2回とも同じパスワードを入力したら、圧縮したいファイルと同じフォルダに、パスワード付きZipファイルが作成されます。
Zipファイルが作成できたら、パスワードの打ち間違えがないか、念のためZipファイルが展開できるか確認をおすすめします。
よくあるトラブル Windowsパソコンで展開(解凍)するとファイル名がおかしくなる
WindowsとMacでは文字を表示するための方式が異なっています。
そのため、ファイル名にひらがなや漢字などの2バイト文字を使用したファイルを圧縮して、異なるOSで展開(解凍)するとファイル名が記号の羅列のようになってしまう「文字化け」が発生します。
異なるOS間でファイルのやりとりをおこなう場合は、圧縮する元のファイルと圧縮後のZipファイルともに、ファイル名に半角の英数字のみを使うようにしてください。
文字化けの問題を回避できる圧縮ソフトもあるようです。異なるOS間でやり取りするが、日本語のファイル名のまま圧縮したい場合は、ぜひ調べてみてください!
(追記)
パスワード付きZipを作成する回数が増えたため、現在はKekaというアプリを使用しています!
もし興味がある方は以下のURLをチェックしてみてください。
https://www.keka.io/ja/
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